講演・口頭発表等

HIC模擬炭酸塩スラリーの照射実験,5; スラリーの化学組成が性状に及ぼす影響

日本原子力学会2021年秋の大会
  • 山岸 功
  • ,
  • 加藤 友彰
  • ,
  • 堀田 拓摩

開催年月日
2021年9月
記述言語
日本語
会議種別
開催地
札幌(online)
国・地域
日本

福島第一原子力発電所事故の汚染水処理で発生する炭酸塩スラリーはHIC容器に保管されているが、容器外へのたまり水が確認された。これまでのシリーズ発表では、その要因として放射線分解水素による模擬スラリーの膨張などを報告した。本発表では、処理時の水質や運転条件をもとに、主成分であるカルシウムとマグネシウムの割合や沈殿反応時間が異なる模擬スラリーを作製し、沈降密度,粒子形状などの性状を比較検討した。カルシウム含有率が高いスラリーの沈降密度が高い傾向を示し、代表的組成のスラリーCについて沈殿反応時間を変えても沈降挙動に及ぼす影響は小さいことがわかった。エタノール脱水したスラリーCのSEM分析により、0.4ミクロン以下の微細な沈殿が数ミクロン以上の不定形な粒子に凝集している様子が観察された。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5071952