2017年3月
クラウンエーテル誘導体を担持した$^{90}$Sr分析用吸着繊維の作製
分析化学
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- 巻
- 66
- 号
- 3
- 開始ページ
- 189
- 終了ページ
- 193
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2116/bunsekikagaku.66.189
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本分析化学会
放射性ストロンチウム($^{90}$Sr)分析の迅速化のため、放射線エマルショングラフト重合法により$^{90}$Sr分析用分離材料を作製した。最初に、直径13$\mu$mのポリエチレン繊維を基材として、エポキシ基を有したビニルモノマーであるメタクリル酸グリシジル(GMA)を繊維表層部にエマルジョングラフト重合した。次に、得られた繊維の表層部に疎水場を構築するため、オクタデシルアミンをエポキシ開環反応により導入した。最後に、疎水性相互作用によりSr$^{2+}$の抽出剤である18-クラウン-6-エーテル誘導体を得られた高分子鎖上に担持した。作製したSr分離材料は、市販のSr分離材料(Sr Resin)よりも100倍ほど速い吸着速度を有しており、$^{90}$Sr分析の迅速化に適用可能であることを示した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2116/bunsekikagaku.66.189
- ISSN : 0525-1931
- CiNii Articles ID : 130005558185
- CiNii Books ID : AN00222633