MISC

2011年3月

看護学生のグループホーム実習における認知症知識及び認知症高齢者イメージの変化とその要因の検討

宇部フロンティア大学看護学ジャーナル
  • 棚崎 由紀子
  • ,
  • 奥田 泰子
  • ,
  • 光貞 美香
  • ,
  • 原 哲也
  • ,
  • 河野 保子

4
1
開始ページ
51
終了ページ
59
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
宇部フロンティア大学人間健康学部看護学科

グループホーム実習を受けた学生69名に対して実習前後にアンケートを行い、認知症に関する知識(19項目)と認知症高齢者に抱くイメージ(26項目)について調査し、実習前後でどのように変化したか検討した。結果、実習を受けたことで認知症の知識(正解率)は全体的に上昇していたが、項目ごとにみると、正解率が有意に上昇していたのは3項目のみであった。認知症高齢者に抱くイメージは、ほとんどの学生が実習前の否定的イメージから肯定的なイメージへと変化していた。イメージの構造を明らかにするため、形容詞対26項目について主因子法、プロマックス回転による因子分析を行った結果、実習後のイメージ構造は、第1因子として[騒がしい⇔静かな][落ち着きのない⇔落ち着きのある][悲観的な⇔楽観的な]など8項目、第2因子として[不活発な⇔活動的な][消極的な⇔積極的な][灰色⇔バラ色]など4項目、第3因子として[地味な⇔派手な][弱い⇔強い][受動的な⇔能動的な]の3項目が抽出された。認知症の知識と認知症高齢者イメージとの関連について検討した結果、有意な相関は認められなかった。

ID情報
  • ISSN : 1882-9724
  • 医中誌Web ID : 2012041699

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