共同研究・競争的資金等の研究課題

2004年 - 2005年

カルモジュリン結合蛋白質によるシンタキシン機能のCa^<2+>依存性制御の解析

文部科学省  科学研究費補助金(特定領域研究)  特定領域研究

課題番号
16044216
体系的課題番号
JP16044216
資金種別
競争的資金

シナプス小胞のリサイクリングは、種々のステップで異なる濃度のCa^<2+>を要求すると考えられている。報告者は、小胞のtranslocationに関わるsubcellular Ca^<2+>(0.1-1μM)を要求する、syntaxin-1Aの結合蛋白質としてmyosin-Vを見出し、その解析を行った。この分子が、syntaxin-1Aと結合する結合部位を明らかにするため、原子間力顕微鏡によって複合体形成を直接、可視化することに成功した。その結果、結合は明確にneck部分で生じていることを証明した。Neck部分に結合するCaMはsubmicromolar Ca^<2+>依存性に解離し、CaMが外れたIQ domainにsyntaxin-1Aが結合することが示された。この部位を認識する抗体を作成して、副腎髄質クロマフィン細胞へ導入して開口放出への影響を調べたところ、開口放出は阻害された。さらに、この過程は開口放出の早い相には影響せず、小胞が供給されて生ずる遅い相の放出を選択的に阻害することがわかった。以上の結果はこの結合により、小胞がmyosin-Vを介して、形質膜のsyntaxin-1Aに結合でき、SNARE複合体形成を進める前段階であるtetheringの分子的実体である可能性を示している。
非神経細胞の形質膜型syntaxinアイソフォームであるsyntaxin-2,3,...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/16044216
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16044216
ID情報
  • 課題番号 : 16044216
  • 体系的課題番号 : JP16044216