2009年4月25日
オランダの都市計画における地方分権と広域的観点からの調整方法に関する考察 : 空間計画法の改正による国と自治体の役割を踏まえて
都市計画. 別冊, 都市計画論文集 = City planning review. Special issue, Papers on city planning
- 巻
- 44
- 号
- 1
- 開始ページ
- 87
- 終了ページ
- 92
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11361/journalcpij.44.1.87
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 日本都市計画学会
我が国では、都市計画における地方分権が進められてきたが、個々の自治体の利害が国や広域的な利害と対立するような局面における調整は問題となる。自治体の利益を守りつつ、国や広域的な利益と対立する事態は回避するための手段や仕組みが必要となる。そこで、今後の検討での活用を目的として、関連する制度や国・地域・自治体の役割、調整の仕組みを調査し、オランダの都市計画における広域調整について考察した。オランダでは、自治体を主体としたまちづくりを重視し、地方分権が進められている一方で、地方分権と中央集権の相反する2つの軸を、国、州、自治体間の調整方法により、融合させている。本稿では、オランダの都市計画における広域調整においては、調整を図るための法的な枠組みを運用における関係者による「合議」が支えており、政策の実現化を前提とした具体的な解決策の話し合いが重要であることを事例を通して明らかにした。
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.11361/journalcpij.44.1.87
- ISSN : 0913-1280
- CiNii Articles ID : 10025743629
- CiNii Books ID : AN10276504