共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

不便の効用を活かす人ーモノ系のデザイン論

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
18H03483
体系的課題番号
JP18H03483
配分額
(総額)
17,160,000円
(直接経費)
13,200,000円
(間接経費)
3,960,000円

目的:道具を使うときに「手間がかかることや頭を使わされること」を不便と呼ぶと,一般には不便なデザインは忌避される.一方で,「人を含む系」をデザイン対象に置くとき,人からシステムへの働きかけは本質であり,上記の意味での不便は忌避されるどころか効用をもたらすものである.そうとは言え,ただ闇雲に不便にすれば効用がもたらされるわけではない.そこで本研究課題では,不便と効用との関係を明らかにするとともに,それを積極的に活用するデザインを指向し,その方法論の策定を目的とする.
計画:人に手間をかけさせてくれる人工物(道具やシステム)をモノと呼んで,「人―モノ」 系,「人―モノ―人」 系,「人―モノ―環境」 系という3つの大きさのスコープにデザイン対象を整理し,それぞれのスコープにおけるデザイン実践と被験者実験を通して得られる知見を統合する.
本年度実施内容,意義,重要性:本年度は,3つのグループがそれぞれのフィールドで実施した研究を持ち寄り知見を交換する場として,国際会議と国内学会のそれぞれで1件づつ,オーガナイズドセッションを実施した.
・HCI2019 International (26-31 July, Orland, Florida, USA) Benefits of Inconvenience in Human Machine Interaction - I, II (HCI S045, 5papers,HCI S067 , 4papers)
・2019 SICEシステム情報部門大会 SSI2019(11月23日~25日 千葉大学西千葉キャンパス)SS12: 不便益システム論(9件)

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18H03483
ID情報
  • 課題番号 : 18H03483
  • 体系的課題番号 : JP18H03483

この研究課題の成果一覧

書籍等出版物

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