共同研究・競争的資金等の研究課題

2007年 - 2009年

統合失調症警告期の新しい診断法と早期治療法の開発:認知機能と脳機能画像による検討

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
19591345
体系的課題番号
JP19591345
資金種別
競争的資金

1)統合失調症警告期の客観的診断法の開発を目的として、短時間で施行可能な神経心理検査バッテリーに関する以下の検討を行つた。すなわち、研究者らが開発した認知機能簡易評価尺度(BACS)(Kaneda,Sumiyoshi, et. al.2007)などを用い、初発および前駆期にあると疑われる統合失調症患者の認知機能、精神病症状、QOL,社会機能ならびに事象関連電位のデータを収集中である。
また、前頭葉機能に関連する認知機能を比較的短時間で測定できるToyama Psychopharmacology Study Batteryを新たに開発し、統合失調症患者および健常対照群に施行した。その結果、特に規則変換課題、言語学習記憶、文章記憶などの認知機能領域において、患者群の遂行が不良であることを見出した。
以上の試みは、統合失調症患者の早期発見のための簡便な診断指標の探索に資すると思われる。
2)統合失調症治療において、最近第一選択薬として用いられるようになってきた第二世代抗精神病薬(second generation antipsychotic drugs, SGAs)は、統合失調症患者の認知機能障害をある程度改善することが報告されてきたが、その効果は十分とは言えない。代表研究者らは、セロトニン1A受容体部分作動薬であるbuspironeをSGAにより加療中の統合失調症患者に上乗せ投与...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/19591345
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19591345
ID情報
  • 課題番号 : 19591345
  • 体系的課題番号 : JP19591345