2005年 - 2005年
シナプス形成と長期抑圧(LTD)を制御する新しい分泌性因子シナプトトロフィン
文部科学省 科学研究費補助金(特定領域研究) 特定領域研究
- 課題番号
- 17024052
- 体系的課題番号
- JP17024052
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 3,700,000円
- (直接経費)
- 3,700,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
シナプトトロフィンI(StpnI)は腫瘍壊死因子(TNFα)と類似したサイトカインで、小脳顆粒細胞で合成される。StpnI欠損マウスでは、顆粒細胞軸索(平行線維)-プルキンエ細胞シナプスの接触状態が著明に低下し、また小脳における運動学習の基礎をなすシナプス可塑性である長期抑圧(LTD)が障害され、小脳失調を呈する。これらの所見は、驚くべきことにシナプス後部のプルキンエ細胞に特異的に発現しているδ2型グルタミン酸受容体を欠損するマウスの表現型と酷似している。実際に、δ2受容体とStpnIをともに欠損するマウスを作成して、解析を加えたところ、ダブル欠損マウスにおける表現型は、それぞれの欠損マウスの表現型が加重しないことがわかった。このことから、δ2受容体とStpnIを介するシグナル伝達系の一部が共有されていることが明らかとなった(Nature Neurosci,2005)。StpnIを介するシナプス調節機構を解明するために、StpnIの分泌・活性化過程を詳細に検討した。またδ2受容体とStpnIシグナル系との相同性を明らかにするために、まずδ2受容体を介するシグナル伝達系について検討を加え、δ2受容体の活性化にはグルタミン酸などのリガンドは必要がないこと(EMBO Rep,2005)、δ2受容体の細胞内ドメインはLTDを誘発する条件化でプロテインキナーゼCによりリン酸化されること...
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 17024052
- 体系的課題番号 : JP17024052