2008年1月
腹式単純子宮全摘術を受けた患者の手術前後の思い 3事例の内容分析を通して
日本看護学会論文集: 母性看護
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- 巻
- 号
- 38
- 開始ページ
- 77
- 終了ページ
- 79
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本看護学会
腹式単純子宮全摘出術を施行後退院し、3週間経過した40代の女性3名を対象として、手術前後にどのような不安や悩みを抱いていたかを調査・分析した。3名は入院から退院までクリニカルパスを使用し、術後8日目に退院、その3週間後に初回外来受診を受けた。ともに有職者で、配偶者と子どもを有していた。半構成的面接より得たデータから逐語録を作成し分析した結果、術前の思いとして「子宮摘出への躊躇」・「家族間の気遣い」・「子宮摘出の決断」・「筋腫徴候の自覚」の4カテゴリーが、術後の思いとして「術後の気がかり」・「子宮喪失の寂しさと納得」・「回復兆候の実感」・「術後生活の困難さ」・「家族に理解されないことへの辛さ」の5カテゴリーが抽出された。また入院中のセクシュアリティに関する援助を充実させ、入院前、退院後の外来看護との継続を強化していく必要性が示唆された。
- ID情報
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- ISSN : 1347-8230
- ISBN : 9784818013100
- 医中誌Web ID : 2008110603