2020年9月
【心身医療を行う上で、知っておきたい月経関連症状】月経随伴症状 機能性(原発性)月経困難症と月経前症候群/月経前不快気分障害
心身医学
- 巻
- 60
- 号
- 6
- 開始ページ
- 515
- 終了ページ
- 520
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本心身医学会
有経女性に比較的高頻度に認められる月経随伴症状のうち器質的異常を伴わないものは、月経期に出現する機能的月経困難症と黄体期に出現する月経前症候群/月経前不快気分障害に大別される。これらは正常な排卵周期における性ホルモン変動がもたらしており、周期的に繰り返され生活の質に悪影響を及ぼす。両者の症状発現のメカニズムは異なるが、低用量エストロゲン-プロゲスチン配合薬という共通の治療薬が有効である。子宮内膜症を含む月経関連疾患は少産化、晩産化という女性のライフスタイルの変化によって顕著になった現代病であるともいえ、女性の心身の健康増進のためには「月経は我慢するのではなくコントロールするもの」という意識改革と現代のライフスタイルに見合ったヘルスケアが求められている。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0385-0307
- 医中誌Web ID : 2020395103