基本情報

所属
大阪信愛学院大学 教育学部 常勤講師
学位
修士(文学)(奈良女子大学大学院)
博士(子ども学)(2020年3月 白梅学園大学大学院)

J-GLOBAL ID
201601020781778553
researchmap会員ID
B000250526

 私は、奈良女子大学において、学部・修士時代より、幼稚園児が他児のいざこざに自ら介入する行為に着目し、社会的調整の発達の研究に取り組んでおります。幼児のいざこざの研究が多くあるなかで、保育者や、いざこざの当事者ではなく、その傍にいる幼児の「介入」行為の生成と発達に着眼して研究を行って参りました。また、幼稚園児について入園から卒園までの縦断研究を行うなど丹念なフィールド調査を行ってきました。

 5歳はなぜいざこざが解決に至らなくても介入を試み続けるのか、という問いをたて、介入行為を取ること自体に意味があることを明らかにした研究は、日本保育学会平成30年度研究奨励賞(論文部門)を受賞しました。幼稚園3年間の幼児の介入の発達的変化をまとめたものを、「他児の対人葛藤場面に対する非当事者としての幼児の介入:幼稚園3年間の発達的変化」というテーマで、2020年3月に白梅学園大学大学院にて博士号を取得しました。

 現在は、幼稚園4、5歳児のクラス替えに伴う環境移行に対する対処や生活発表会に関心を抱いております。

 奈良教育大学において、4年間実習担当を務めたため、実習指導、保育者養成や、保育者の熟達化についても関心があります。

 現在は、大阪信愛学院大学で保育者養成を行っております。「幼児と人間関係論」、「保育内容人間関係指導法」と保育実習関係の科目を担当しております。日々、保育者養成をするなかで、学生が授業や実習、仲間や教員との関係の中で成長する過程にも関心を抱いています。

 2024年11月に「2歳児のごっこ遊びにおける保育者の援助と環境構成の工夫」『東京大学教育学研究科紀要』というテーマでまとめた論文が、「第2回大阪信愛学院大学研究奨励賞」に選ばれました。

 学部時代から、長年幼稚園でフィールドワークを行ってきて、「子どもが園で果敢に生きる姿」を研究を通して描きたいという思いで日々研究に取り組んでおります。園では、子どもが他児とぶつかったり、新規な場面で躓く姿が見られますが、保育者や仲間の支えとその子どもの意欲が織り成して、発達する姿があると感じています。

 保育者を目指す学生さんには子どもを見る眼を養い、子どもから学ぶ姿勢を持った保育者になってほしいと願っています。


受賞

  10

論文

  16

MISC

  2

講演・口頭発表等

  27

担当経験のある科目(授業)

  13

共同研究・競争的資金等の研究課題

  4

その他

  3