共同研究・競争的資金等の研究課題

2013年4月 - 2015年3月

Netsの概念に基づく2光子レーザー顕微鏡を用いた壊死性腸炎の病態解明と治療戦略

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 小池 勇樹
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  • 田中 光司
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  • 内田 恵一
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  • 井上 幹大
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  • 楠 正人
  • ,
  • 溝口 明

課題番号
25462771
配分額
(総額)
4,680,000円
(直接経費)
3,600,000円
(間接経費)
1,080,000円

本研究では、第一にNECモデルの作成・観察を行う予定とした。まず、LPSの投与による生体内の変化を確認するため、腹腔内に致死量のLPSを注入し、経時的にGFPマウスの盲腸壁の微小循環を観察した。2光子レーザー顕微鏡の深部イメージの獲得という利点を活かして、同一個体で、盲腸壁の漿膜面から粘膜面までを同時間帯で観察するというユニークな方法で観察・記録(動画・静止画)と解析を行った。
LPS投与により、急性期には、毛細血管還流後のPost capillary venuleにおいてのみ、白血球・血小板・血管内皮による相互作用でこれらの複合体が形成されていくことが判明したが、同一個体の同時間帯における毛細血管レベルでは、これらの複合体形成は全く認められなかった。さらに同Post capillary venuleにおける白血球のローリング数やローリングスピード、同血管レベルにおける血流速度や血管壁に与えるShear forceなどについても測定を行い、毛細血管レベルよりもPost capillary venuleにおいて、より早期にダイナミックな変化が発生していることが判明した。同成果は現在、論文投稿中である。
今後、NECモデルにおいてLPS投与だけでなく、低酸素暴露を二光子レーザー顕微鏡での観察中に行うことにより、腸管壁内の微小血管において、微小血栓の形成や微小循環不全の発生過程をリアルタイムに評価する予定である。またNETs形成領域に露出・放出された物質(ヒストン/HMGB1/NOなど)について特異的蛍光抗体を用いて、リアルタイムに同定し定量化を行う予定である。さらにNECにおける薬剤等の治療効果だけでなく予防効果をも、分子レベルの解析だけでなくリアルタイムなin vivo解析と合わせることで、より信頼性の高い薬剤効果判定を可能とする予定である。

ID情報
  • 課題番号 : 25462771