2013年3月
ABCの原価階層と貢献利益法の統合―顧客セグメント別損益計算書への適用
神奈川大学国際経営論集
- 巻
- 号
- 45
- 開始ページ
- 105
- 終了ページ
- 120
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 神奈川大学経営学部
参入市場や取扱製品・サービスの多様化によって,企業内ではセグメント管理の重要性が認識されるようになっている.「セグメント」という概念の範囲は広く捉えられるが,その広範さによって企業はセグメントの設定を柔軟に行うことができる.そこで本稿ではセグメントを「顧客」として捉え,顧客セグメントをどのように会計管理していくのかという点を検討する.管理会計・原価計算の先行研究では,顧客セグメント管理の一手法として「顧客別収益性分析」がある.顧客別収益性分析の先行研究としてはフォスターの研究があり,そこでの課題として残されているのは損益計算を行う際の「共通費の配賦」問題と考えられる.なお,ここでの共通費配賦とは,顧客セグメント別に配賦されない企業全体にかかる原価(共通費)を,恣意的に配賦しようとする計算手続きをさす.顧客セグメントの「共通費の配賦」問題に対する解決策として,損益計算書構造の検討が考えられる.本稿では,そのような計算構造を示すために原価階層,ないし多段階損益計算に着目した.そして,Aliが提唱した多段階貢献利益損益計算書の枠組みを適用することによって顧客セグメント別損益計算書の計算構造を提示した.研究論文
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/120005262867
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10153220
- URL
- http://hdl.handle.net/10131/00011922
- ID情報
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- ISSN : 0915-7611
- CiNii Articles ID : 120005262867
- CiNii Books ID : AN10153220