2012年4月 - 2016年3月
レビー小体病の前シナプスを焦点とする異常シヌクレインの分子病態解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
レビー小体病ではαシヌクレインの異常蓄積が神経細胞の胞体、突起および前シナプスに認められ、神経細胞の機能不全を誘発する。そこで、細胞内分解系であるオートファジーに着目し、異常αシヌクレインの蓄積を防止または軽減する方法について検討した。天然二糖であるトレハロースまたはマルトースを給水投与したマウス脳を比較し、トレハロース短期投与(1週間)によって脳内オートファジーが効率的に活性化されることを見出した。さらに、ヒト培養細胞において小胞体関連分解を活性化すると細胞内凝集物の形成が有意に抑制された。以上より、トレハロースは脳内において効率的にオートファジーを誘導することが明らかにされた。
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- 課題番号 : 24300131
- 体系的課題番号 : JP24300131