基本情報

所属
筑波大学 図書館情報メディア系 助教
学位
修士(文学)(2015年3月 早稲田大学)
博士(文学)(2021年12月 早稲田大学)

研究者番号
80846915
J-GLOBAL ID
201801009340460044
researchmap会員ID
B000335897

日本の初期テレビ史は東京中心の歴史として語られてきました。「テレビは地方にどのように入っていったのか」という問いを出発点に、青森県を事例とし、フィールドワークを重ねた結果立ち現れたのは、大都市のテレビ史ではほとんど言及されることのなかった、テレビ電波環境の重要性です。テレビ初期、各地に建設されていったテレビ塔は電波受信可能圏/不可能圏を生み出し、電波をめぐって様々なドラマが引き起こされました。このように、私はこれまでの研究において、東京中心のテレビ史を相対化し、また技術的な側面からテレビ文化を捉え直すという作業に取り組んできました。

今後の展望としては、これまでの研究、つまり昭和を代表するマス・メディアとしてのテレビが真新しいメディアとして登場した時期の様相を丁寧に参照しながら、これからのメディアについて考えていきたいと思います。様々な映像メディアに溢れ、新しいコンテンツや視聴を支える技術が目まぐるしく登場する現代において、メディアの未来を考えるためには、マクルーハンやフータモが言うように、過去の参照が欠かせません。メディア考古学的な研究の経験を活かしながら、今後は以下の研究に取り組みます。

・オールド・メディアの多角的な再検討(技術的側面、法制度、コンテンツなど)
これまで着目されてこなかった様々な視点からオールド・メディアを再検討することで、ニュー・メディアの辿る道や理想像を考えます。
・現在の映像メディア全般のメディア考古学的な整理(タブレット端末、大型スクリーン、プロジェクションなど)
ニュー・メディアがどのような(複数の)系譜のなかで誕生し、産業として成り立つ過程においていかなる可能性が失われたのかを整理します。これはニュー・メディアに有り得た可能性を発見する作業にもなります。
・新しいメディア媒体の受容研究
地方においてテレビが大都市とは異なる形で受容されたように、同じ媒体であっても地域や年代などによって様々な受容があり得ます。海外との比較検討も実施することで、受容の多様性を提示し、メディアとの関わり方について自明性を問いたいと思います。


論文

  11

書籍等出版物

  2
  • 日本放送協会放送文化研究所 (担当:分担執筆, 範囲:ヒエラルヒーとしてのテレビ電波─1953-60年の中央と地方,青森県青森市と八戸市の比較から─)
    NHK出版 2024年3月6日 (ISBN: 9784140072837)
  • 梅田, 拓也, 近藤, 和都, 新倉, 貴仁 (担当:分担執筆, 範囲:第11章 「線」と「円」のテレビ史──青森県を事例としたテレビ電波の考古学)
    ナカニシヤ出版 2021年11月30日 (ISBN: 9784779514821)

MISC

  1

講演・口頭発表等

  20

担当経験のある科目(授業)

  16

所属学協会

  5

共同研究・競争的資金等の研究課題

  3