
鈴木 南音
基本情報
- 所属
- 立教大学
- 学位
-
博士(学術)(2023年9月 千葉大学)修士(文学)(2020年3月 千葉大学)学士(文学)(2018年3月 千葉大学)
- 連絡先
- minatosuzuki.openaddress
gmail.com
- J-GLOBAL ID
- 202001005427823227
- researchmap会員ID
- R000004740
- 外部リンク
わたしたちが日常的に経験している社会のなかで、見たり・聞いたり・感じたりといった知覚が、どのように社会的に形作られているのかを、社会学の立場から研究しています。
とくに、パフォーミングアーツ(and/or パフォーマンスアート)の共同創作過程に注目し、社会学のエスノメソドロジー・会話分析の方法を用いて、発話や身振り、視線や身体の微細な動きに着目しながら、何かを見る・聞くという知覚が、相互行為の中で再構成されていく過程を研究しています。
たとえば、誰かが絵を描いて、人に何かを説明しているときを思い返してもらえると分かりやすいと思うのですが、描いているときの説明を抜きに、その絵だけをあとから眺めたのでは、何が描かれているのか、多くの場合、分かりません。(遅刻して教室に入ったとき、黒板に描かれているものが何がなんだか分からなかった、ということは、みなさん経験あるのではないかと思います。)
そうだとしたら、その説明の過程のなかに、私たちの絵の見え方を形作るものの一端があるはずです。同じ対象を、私たちが同じように見ることができるということ自体、どのようになされているのか。このことを、日常的な相互行為に注目して明らかにしていくというのが、私の研究です。
こうした関心に導かれた研究ですが、以下のような、いくつかのレパートリーがあります。
1)絵の見え方(視覚)に関する研究
2)演劇の開始のされ方(役として見ることは、どう達成されているか)の研究
3)「踊り」の見え方に関する研究
4)現代音楽の聴こえ方に関する研究
いずれも、社会的な相互行為のなかで、さまざまなやり方を通して、知覚が構成されていく方法を明らかにする研究です。そうしたなかで、ときどき、後期ウィトゲンシュタインの言語やアスペクト知覚に関連する研究を参照しながら、やや哲学的な議論を組み立てることもあります。
研究のスタンスとしては、研究者の側の”大きな”問題関心に惹きつけて現象を眺めることの一歩手前で、私たちが”小さな”日常のなかで経験している社会について、解き明かしたいと思っています。(そういうわけで、私の研究は、「みみっちい」ことをしているように思われるかもしれません。しかし、そもそも私たちの社会が「みみっちい」ものから出来上がっている以上、まずは「みみっちい」ことを、丁寧に解き明かしていくしかないのではないというふうに考えています。)
また、ライフワークとして、パフォーマンス・アートの作り手として作品を作って、定期的に発表しています。
近年は、社会学的な関心(とくに、ゴッフマンの相互行為論など)を持っていただいたアーティストと、ドラマトゥルクやアフタートークでの登壇者として、作品制作に関わることが多いです。
基本的には、アーティストからのご依頼(資金源・主催者がアーティストである場合のイベント)は、アウトリーチ活動の一環として、無償で引き受けております。社会学的知見を、論文はもちろん、さまざまな形でアカデミックな業界の外に広めていくことも、広い意味での仕事の一環として捉えております。ご依頼等、お気軽にご相談ください。
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連絡先
名前:鈴木南音
MAIL: minatosuzuki.openaddress@gmail.com
お仕事・執筆のご依頼や共同研究に関するご連絡,トークなどのアウトリーチ活動や講師のご依頼など,どのようなことでもお気軽にご連絡ください.様々な領域の研究者の方と意見を交換したいと考えており,積極的に検討させていただきます.
論文の抜き刷りや発表資料などご希望の方も、メールいただければ、可能な範囲で対応いたします。
(送ること自体は負担ではないので,気軽にご連絡ください)
なお、論文の抜き刷りをご希望の方は、以下のGoogleフォームからご連絡いただくのが簡単です。
https://forms.gle/5qCo4V58irApKtst9
研究分野
1主要な経歴
9担当経験のある科目(授業)
5学歴
3-
2020年4月 - 2023年9月
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2018年4月 - 2020年3月
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2014年4月 - 2018年3月
主要な論文
7-
Human Studies 2025年1月 査読有り
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年報社会学論集 (36) 52-63 2023年8月 査読有り筆頭著者
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社会学評論 73(1) 19-36 2022年6月 査読有り筆頭著者
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フィルカル 分析哲学と文化をつなぐ 6(3) 248-267 2021年12月 査読有り筆頭著者
講演・口頭発表等
10-
触覚論のメソドロジー 2025年2月10日 触覚の社会学研究会
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第97回日本社会学会大会 2024年11月9日
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International Institute for Ethnomethodology and Conversation Analysis 2024年6月26日
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International Conference on Conversation Analysis 2023年6月30日
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身体・知覚・感覚・行為のアカウンタビリティ研究会. Body, Perception, Sensoriality and the Accountability of Action Workshop (オーガナイザー:Lorenza Mondada) 2022年10月23日 Lorenza Mondada 招待有り
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EMCA研究会 2022年3月27日
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EMCA研究会 2021年11月6日
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第93回日本社会学会 2020年11月1日
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EMCA研究会2019年度春の研究例会 2020年3月28日
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EMCA研究会2018年度秋の研究大会 2018年10月28日
学術貢献活動
1共同研究・競争的資金等の研究課題
2-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 2024年4月 - 2027年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 特別研究員奨励費 2021年4月 - 2023年3月
受賞
1-
2020年3月
所属学協会
5-
2025年1月 - 現在
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2020年7月 - 現在
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2018年10月 - 現在
主要なWorks(作品等)
17-
2024年5月12日 芸術活動
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2023年3月11日 芸術活動
-
2021年3月3日 - 2021年3月8日 芸術活動
主要な社会貢献活動
16