共同研究・競争的資金等の研究課題

2007年 - 2008年

組織障害の新指標 : 膜インターフェースにおける骨格蛋白質のヒドロキシノネナール修飾

文部科学省  科学研究費補助金(萌芽研究)  萌芽研究
  • 稲葉 睦
  • ,
  • 高桑 雄一
  • ,
  • 佐藤 耕太
  • ,
  • 大塚 弥生

課題番号
19658116
体系的課題番号
JP19658116
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,500,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

A. 酸化剤により人為的に過酸化傷害を生じさせた赤血球、対照新鮮赤血球からATP存在下、非存在下で膜ゴーストを作製し、それぞれのスペクトリンについて、HNE付加量と付加部位を抗HNE抗体でのイムノブロットとプロテアーゼ分解フラグメントのMALDI-TOF MS解析で比較解析した。その結果、ATP存在下、即ち生理的条件下の赤血球膜では、同じ酸化負荷をかけてもATP非存在下に比べHNE修飾の程度が有意に低いことが明らかになった。修飾部位は、α-、β-スペクトリンともに、膜脂質との相互作用が示唆されている領域に集中しており、酸化剤存在下では、ATP非存在下で親水性領域に検出される傾向が特にα-スペクトリンで認められた。HNE修飾スペクトリンと膜反転小胞との結合は現在検討中である。B. 脳、筋のホモジェネートのイムノブロットでスペクトリン類似蛋白質のHNE修飾を検出することを試みた。200kDaより大きな分子サイズの領域に弱いシグナルを認めたが、分子の同定には至っていない。現在、MALDI-TOF MSによる解析を継続中である。

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/19658116.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19658116
ID情報
  • 課題番号 : 19658116
  • 体系的課題番号 : JP19658116