論文

査読有り 筆頭著者 責任著者
2017年9月

下顎両側大臼歯部にインプラント治療を行った1症例

日本口腔インプラント学会誌
  • 三野 卓哉

30
3
開始ページ
E241
終了ページ
E242
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
出版者・発行元
(公社)日本口腔インプラント学会

症例は64歳男性で、47部に咬合時痛を自覚し、47の歯根破折と診断された。エックス線所見において、全顎的な歯槽骨の水平的吸収は殆どみられないが、47分岐部には垂直的骨吸収を認めた。36、37、46欠損、47歯根破折、慢性歯周炎と診断した。口腔衛生指導、歯周基本治療は実施済みであったが、やや不十分な口腔清掃状態に対しては再指導を行った。その後、36、37、46、47部にインプラント体を二回法にて埋入した。その後、36、37部の二次手術を行った後、36、37部に暫間補綴装置を装着した。46、47部の二次手術を行った後、46、47部に暫間補綴装置を装着した。暫間補綴装置で清掃性、機能的満足を確認後、両側にチタン製カスタムアバットメントおよびセメント固定式陶材焼付鋳造冠を装着した。上部構造装着後からインプラント周囲の骨レベルは安定し、3年8ヵ月経過後もインプラント周囲組織に炎症所見や病的な骨吸収を疑うエックス線所見は認めない。また、天然歯周囲にも著明な歯肉腫脹・発赤は認めない。

ID情報
  • ISSN : 0914-6695
  • 医中誌Web ID : 2018030671

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