基本情報

所属
公立はこだて未来大学 システム情報科学部 情報アーキテクチャ学科 准教授
学位
博士(心理学)(筑波大学)

J-GLOBAL ID
201401044143067306
researchmap会員ID
B000236189

外部リンク

コミュニケーションやインタラクションの緻密な分析にもとづいて,「人・道具・社会の三者関係」や「日常的な場面における人間の知的な営み」について理解することを目指しています.おもに,認知心理学,認知科学,ヒューマンインタフェース,情報デザインなどの分野で研究を行っており,情報技術とコミュニケーション,そして医療の質・安全が最近の中心的なテーマです.
① ICTユーザ研究(使いやすさ研究)
様々な道具(情報機器や情報メディア)を使って行われる人の認知的な活動を分析し,新しい道具の影響や可能性,よりよい道具のあり方,これからの情報社会の展開などを検討しています.例えば最近では,ウェブ検索における偽情報の選別行動,ソーシャルメディア(TwitterやInstagramなど)での友だちづくり,高齢者のスマホ使用などのテーマを取り上げてきました.
② 医療コミュニケーション研究
医療現場における人と人のコミュニケーション,人と道具(電子カルテなど)のインタラクションを分析し,問題点の抽出や,熟達者のワザの可視化,チーム医療の認知的特性,情報技術による安全管理・事故防止,情報環境デザインなどについて検討しています.
③ 盲ろう児の認知発達研究
視覚と聴覚に重複障害をもつ盲ろう児が,触覚のみのコミュニケーションのなかでどうやって言語や概念を獲得しているのかを分析しています.山梨県立盲学校と福祉工学分野の大学関係者による「先天盲ろう児教育資料電子化プロジェクト」の一環です.また,成人盲ろう者のコミュニケーションを支援する情報技術についても検討します.
④ 認知症ケア研究
おもに高齢の認知症患者,その家族,医療・介護の関係者など,認知症ケアの現場を対象として,コミュニケーション支援や意思決定支援,見守り,情報共有など,情報技術による課題解決を目指します.革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)「高齢者の地域生活を健康時から認知症に至るまで途切れなくサポートする法学,工学,医学を統合した社会技術開発拠点」の取り組みの一環です.
http://coltem.com/
⑤ コミュニティデザイン研究
南北海道における地域コミュニティの活性化を目標として,地域に参与し,現状を調査・分析して,コミュニケーションの場を創出する取り組みを行っています.現在のフィールドは,函館市西部地区,陣川町内会,北斗市石別地区などですが,これからさらに拡大する予定です.
⑥ フィールド認知研究
上記①から⑤のほかに,様々な「現場」を対象とした認知科学的な研究に取り組んでいます.質的・量的なデータと,多様な分析技術によって,現場・人・社会のリアルを捉えることを目指します.

主要な論文

  28

MISC

  31

書籍等出版物

  5

講演・口頭発表等

  38

Works(作品等)

  3

共同研究・競争的資金等の研究課題

  7

社会貢献活動

  5