2021年6月
沿岸域における放射性セシウム動態研究の概要と河川の影響評価
Global Environmental Research (Internet)
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- 巻
- 24
- 号
- 2
- 開始ページ
- 137
- 終了ページ
- 144
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
2011年の東日本大震災後、多くの放射性物質が環境中に放出された。事故から9年が経過し、海底堆積物中の放射能濃度は低下している。しかしながら、河川の影響により、沿岸地域は複雑な動態を呈している。日本原子力研究開発機構では、請戸川河口で研究を行ってきた。以前の研究成果をまとめるとともに、セジメントトラップを使用して、河川から供給される放射性Csを評価した。本研究では、2017年2月から2017年11月まで、福島第一原子力発電所近くの請戸川河口にセジメントトラップからなる係留システムを設置した。その結果フラックスへの再懸濁の割合は60\%以上だった。したがって、沿岸域における放射性セシウムの動きが主に再懸濁によるものであることが示唆された。
- ID情報
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- ISSN : 1343-8808