1989年3月
大型超伝導スペクトロメータによる宇宙線観測計画
宇宙科学研究所報告. 特集
- 巻
- 23
- 号
- 開始ページ
- 127
- 終了ページ
- 136
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 宇宙航空研究開発機構
気球搭載用超伝導ソレノイドマグネットとジェット型ドリフトチェンバーを用いた大型のスペクトロメータの製作を現在進めている。この測定器により反ヘリウムを<He>^^^-/He&acd;10^<-8>の微量まで探索し, かつ特に低エネルギーの反陽子のエネルギースペクトラムを測定することによって宇宙起源反陽子を探す。同時に本測定器ではガンマ線をコイルで電子陽電子対にコンバートさせることによりそのエネルギー及び方向を精度良く測定できる。また宇宙線中の陽電子についてもこれまで指摘されているような10GeV以上での流束過剰の存在についても調べることができると思われる。63年6月にプロトタイプの小型測定器を三陸より気球で打ち上げほぼ期待された性能を得ることができた。本年度中に大方の測定器を完成させ, 来年以降観測を始める予定で現在準備を進めている。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110000222833
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00354485
- ID情報
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- ISSN : 0285-9920
- CiNii Articles ID : 110000222833
- CiNii Books ID : AN00354485