共同研究・競争的資金等の研究課題

2007年 - 2009年

高齢ドライバーの危険判断能力-光トポグラフィと皮膚電位反応を用いた検討-

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(C))  基盤研究(C)

課題番号
19591374
体系的課題番号
JP19591374
資金種別
競争的資金

本年度はまず、平成16年度〜18年度の文部科学省・科学研究費の助成を受けて実施していた光トポグラフィを用いた運転能力の評価を継続した。具体的には、昭和大学東病院・精神神経科外来の神経生理検査室内に設置してある52チャンネルの光トポグラフィ装置と運転シミュレータTeddyを用いて、研究協力者の医師・臨床心理士・言語聴覚士・作業療法士の協力を得て、軽度の認知症患者、軽度認知障害(MCI)患者、頭部外傷や脳血管障害による高次脳機能障害の患者を対象に、安全場面走行中と危険場面走行中とを比較する実験を継続した。その成果を平成19年7月の国際神経心理学会において報告した。認知症ないし脳損傷における運転安全性に関する報告は散見されたが、運転シミュレータを走行中の脳活動をNIRSでリアルタイムに計測した報告はなく、注目を集めた。
さらに、本年度は、被験者がシミュレータ上の危険な場面を走行中の反応を、脳反応の指標である光トポグラフィとともに、生理的反応指標である皮膚コンダクタンス反応(SCR)を用いて検討した。しかし、予備実験の段階で、若年健常被験者について十分なSCR反応を引き出すことができていない。引き続き若年・高齢健常群で予備実験を継続する予定である。
本年度は、認知症患者や高次脳機能障害患者の運転能力の評価において、より基礎的で重要と考えられる視覚探索能力に焦点を当てて評価を進めた。手...

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/p/19591374
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19591374
ID情報
  • 課題番号 : 19591374
  • 体系的課題番号 : JP19591374