2008年4月 - 2014年3月
自閉症児の音声受容特性に関する基礎研究-会話スキルの向上を目指して
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
本研究は、高機能自閉症スペクトラム児(HFASD児)の音声受容特性に焦点を置いた基礎研究である。日本語の会話において、話者の意図、態度、感情などを示す音声的な特徴をHFASD児がどのように理解するのかを検証するために、音声を介した皮肉、感情表現、話者の確信度の理解について実験的な検証を行った。その結果、HFASD児は言語の意味を優先して解釈する傾向がある一方で、声の調子の特徴が顕在的であれば、それを認識することができ、文脈によっては、それを手掛かりとして話者の意図、態度、感情といった心理状態を推測することができることが明らかになった。
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- 課題番号 : 20330136
- 体系的課題番号 : JP20330136