論文

2018年3月

境界性パーソナリティ障害患者への看護をとおした精神科看護師の自己形成

東京女子医科大学看護学会誌
  • 佐々木 三和

13
1
開始ページ
13
終了ページ
21
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
東京女子医科大学看護学会

目的:境界性パーソナリティ障害(以下、BPD)患者への看護をとおした精神科看護師の自己形成を明らかにすることである。方法:精神科病院に5年以上勤務し、かつBPD患者への看護経験のある看護師15名を対象に半構成的インタビューを行い、Bennerの解釈学的現象学を基盤として解釈を行った。結果:精神科看護師の自己形成は、それぞれ独自のものであったが、初期の経験では精神科看護師の誰にも共通して、患者の病理に巻き込まれ、陰性感情を抱くという状況が生じていた。精神科看護師は、<状況に呑まれる>、<状況から自己を守る>、<状況に向き合い、自己を問い直す>という状況への関与の仕方をとおして、それぞれ<否定的な自己形成>、<両価的な自己形成>、<肯定的な自己形成>という3つの自己形成の様相に変容していた。考察:BPD患者への看護では、誰もが自己像を脅かされる経験を持つ。しかし、<肯定的な自己形成>の様相を示した精神科看護師は、状況に向き合い<自己洞察>を繰り返し行い、他者からの<サポート>を得ることで、自己理解と患者理解を同時に深めていた。(著者抄録)

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/40021553283
CiNii Resolver ID
http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000397445156