2018年4月 - 2021年3月
高CO2環境は水田土壌肥沃度にどう影響するか?多品種水稲残さによる検証
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
コメの生産を支える水田土壌肥沃度は、現在進行している大気CO2濃度の増加により確実に変化すると考えられるが、関連知見は絶対的に不足しており、将来予測に使用される現行の物質循環モデルは高CO2影響を加味していない。水稲残さを通した土壌肥沃度への高CO2影響を精査し、将来予測の不確実性を低減すべきである。
本研究は、1.高CO2が水稲残さ(実際の高CO2圃場で採取したもの)に与える質的変化を多品種で検証する。2.高CO2が水稲残さを通して土壌肥沃度に与える影響を検証する。本研究でゴールとしているのは次の二つの疑問に答えることである。A) 大気CO2濃度増加は、水稲残さのLitter Chemistryを変化させるか?B) 大気CO2濃度増加による水稲残さへの影響は、品種によって異なるか?
初年度である2018年度においては、まず、本研究で使用すべきイネ品種を選定した。つくばみらい市で行われた水稲を対象としたFree air CO2 enrichment試験(FACE試験)の実施中(2010-2017)に採取した稲わらのうち、本研究に使用すべきものとして、2016および2017年度に栽培した品種から数種を選定し、粉砕作業などを行った。Aの疑問に答えるため、Non structural Carbon (NSC)の分析を行った。同じく、リグニンの含有量分析を行うため、分析法の検討を行った。また、分解試験を次年度に行う予定であるが、その際分析に必要な全炭素分析計(TOC計)の購入と設置を行った。初年度であり、結果がまだ不十分なので、学会発表等は未実施である。
本研究は、1.高CO2が水稲残さ(実際の高CO2圃場で採取したもの)に与える質的変化を多品種で検証する。2.高CO2が水稲残さを通して土壌肥沃度に与える影響を検証する。本研究でゴールとしているのは次の二つの疑問に答えることである。A) 大気CO2濃度増加は、水稲残さのLitter Chemistryを変化させるか?B) 大気CO2濃度増加による水稲残さへの影響は、品種によって異なるか?
初年度である2018年度においては、まず、本研究で使用すべきイネ品種を選定した。つくばみらい市で行われた水稲を対象としたFree air CO2 enrichment試験(FACE試験)の実施中(2010-2017)に採取した稲わらのうち、本研究に使用すべきものとして、2016および2017年度に栽培した品種から数種を選定し、粉砕作業などを行った。Aの疑問に答えるため、Non structural Carbon (NSC)の分析を行った。同じく、リグニンの含有量分析を行うため、分析法の検討を行った。また、分解試験を次年度に行う予定であるが、その際分析に必要な全炭素分析計(TOC計)の購入と設置を行った。初年度であり、結果がまだ不十分なので、学会発表等は未実施である。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K05370
- 体系的課題番号 : JP18K05370