2010年1月15日
尿素およびしょうゆ粕の添加がバレイショでんぷん粕サイレージの発酵品質,栄養価および窒素出納に及ぼす影響
日本草地学会誌
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- 巻
- 55
- 号
- 4
- 開始ページ
- 302
- 終了ページ
- 309
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14941/grass.55.302
- 出版者・発行元
- 日本草地学会
バレイショでんぷん粕への尿素およびしょうゆ粕の添加がサイレージの発酵品質および飼料価値に及ぼす影響を明らかにするため,でんぷん粕に尿素を原物比1%添加した区(UPS),しょうゆ粕を乾物比44%混合した区(SPS)および無添加区(NPS)の3区を設定した。UPSはVBN/TNが高かったものの,乳酸含量が他区よりも多く,SPS,NPSと同様に良質なサイレージであった。SPSは開封後の好気的変敗が他区に比べ速やかに起こった。乾草に併給した試験1では,SPS区は他区に比べ,糞中窒素排泄量が高く窒素吸収量が低く,TDN含量も低かったが,牧草サイレージに併給した試験2ではUPS区との間にTDN含量に有意差はなかった。以上の結果から,安価な窒素源である尿素またはしょうゆ粕をでんぷん粕に添加して調製すると発酵品質が良好なサイレージとなり,でんぷん粕の栄養価が改善できること,しょうゆ粕は高水分材料のでんぷん粕に対する水分調整機能も期待できることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14941/grass.55.302
- ISSN : 0447-5933
- J-Global ID : 201002288635981500
- CiNii Articles ID : 110007539281
- CiNii Books ID : AN00194108