2017年4月 - 2020年3月
建築家・松ノ井覚治の日米における活動と作品について歴史的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(B) 若手研究(B)
平成30年度も、前年度から継続して松ノ井覚治の国内外での活動について調査を進めた。国内については、当初計画に基づき、アメリカから帰国した後の活動、すなわち小寺工務店時代と松ノ井建築事務所時代について調査を進めた。建築雑誌の掲載作品調査と、関係者への聞き取りに基づき、松ノ井が関わった建築についての情報の収集と整理を行っている。小寺工務店時代についてはいまだ不明な点が多いが、松ノ井建築事務所時代についてはいくつかの成果が得られた。戦後にキリスト教関連の学校建築に多く関わっていたことが明らかになったことは、戦後の活動が戦前からの活動や人物とのつながりを示唆するものである。また、戦前期の日本の建築界にもたらされていたアメリカに関する情報の確認をおこない、松ノ井が現地で活躍していた当時の状況を把握することに努めた。
国外については、今年度はアメリカでの調査も予定していたが、調査準備の進捗を鑑みて訪問を見送った。一方で、各アーカイブズでの調査を効率的に実施するための事前調査を進めている。この作業では、松ノ井の活動を多角的に明らかにすべく、松ノ井が関連した人物にいての調査を合わせて行っている。シカゴ芸術財団のインターネット公開されているアーカイブズからは、松ノ井と同時期にアメリカに渡った峰好治郎についての資料を得た。これによって、峰の渡米後の活動が明らかになり、晩年における同級生らとの交流についての情報も合わせて得ることができた。
国外については、今年度はアメリカでの調査も予定していたが、調査準備の進捗を鑑みて訪問を見送った。一方で、各アーカイブズでの調査を効率的に実施するための事前調査を進めている。この作業では、松ノ井の活動を多角的に明らかにすべく、松ノ井が関連した人物にいての調査を合わせて行っている。シカゴ芸術財団のインターネット公開されているアーカイブズからは、松ノ井と同時期にアメリカに渡った峰好治郎についての資料を得た。これによって、峰の渡米後の活動が明らかになり、晩年における同級生らとの交流についての情報も合わせて得ることができた。
- ID情報
-
- 課題番号 : 17K14794
- 体系的課題番号 : JP17K14794