2008年8月
ICタグモニタリングシステムを用いた脳血管性認知症に伴う薬剤性せん妄治療過程の評価
老年精神医学雑誌
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- 巻
- 19
- 号
- 8
- 開始ページ
- 900
- 終了ページ
- 906
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)ワールドプランニング
本研究は、ICタグモニタリングシステムを用いて薬剤性のせん妄で入院した脳血管性認知症患者の入院後の活動変化を客観的に示した。老人性認知症専門治療病棟の天井裏にICタグモニタリングシステムを設置し、患者の動きをモニタリングした。対象者は、脳血管性認知症患者、81歳女性。2007年1月に薬剤性のせん妄のため入院した。対象者は入院後1ヵ月半で症状改善のため退院した。入院1週目では、時間帯ごとの歩行割合と歩行距離は日中(6:00〜21:00)、および夜(21:00〜0:00)で最も少なく、その後増加し、入院3週目をピークに減少した。本研究ではICタグモニタリングシステムを用いて、薬剤性のせん妄患者における治療過程の活動変化を時間的、空間的な変化を通して客観的に示すことができた。今後は、薬物以外での活動性に影響を与える要因を検討していく必要がある。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0915-6305
- 医中誌Web ID : 2008321827
- CiNii Articles ID : 40016219938
- CiNii Books ID : AN10359022
- CiNii Research ID : 1523669555198734464