2011年 - 2013年
GFPラット移植肺モデルにおけるStem cellの新たな役割
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
ラット肺移植モデルで脂肪幹細胞の拒絶抑制効果を調べた。肺移植の2週間前にレシピエントの腹部脂肪から脂肪幹細胞を採取・培養した。移植直後に脂肪幹細胞を経静脈的に投与した群(AD)、移植後から連日タクロリムス(0.5mg/kg)を投与した群(F)、移植直後に脂肪幹細胞を投与し、タクロリムスを連日投与した群(AF)、移植後無治療群(C)の、4群を作成した。結果、F群に比してAF群は病理組織学的に拒絶のGradeが低い傾向にあった。また、AF群では血清学的にも拒絶が抑制されていた。さらに量子ドットを用いた脂肪幹細胞の蛍光染色から、投与後の脂肪幹細胞が移植肺に残存していることが確認された。
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- 課題番号 : 23592067
- 体系的課題番号 : JP23592067