2014年4月
歯科治療恐怖症患者に対してNoise-cancelling headphone(ノイズキャンセリングヘッドフォン)を併用した静脈内鎮静法を施行した1症例
日本歯科麻酔学会雑誌
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- 巻
- 42
- 号
- 2
- 開始ページ
- 218
- 終了ページ
- 219
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本歯科麻酔学会
37歳女。前歯部審美修復を希望し、歯科治療恐怖症のためドルミカムおよびプロポフォール静脈内鎮静法下で歯科治療を計画した。計11回の静脈内鎮静法を施行し、歯科用タービン音などの聴覚刺激が加わらない治療では1.25mg/hg/hで良好な鎮静効果が得られたが、聴覚刺激が加わる治療では強い拒否反応を示し、プロポフォール投与量を3.12mg/kg/hまで増加しても緩和されなかった。耳栓装着では2.78gm/kg/hで効果がみられなかったため、ノイズキャンセリングヘッドフォンを装着してクラシック音楽を流し、ヘッドフォンに付随したマイクで主治医および歯科麻酔医の指示を必要時のみ聞こえるようにした結果、2.48mg/kg/hで歯科用タービンを用いた治療を予定通り行うことが可能であり、術後の患者の満足度も高かった。
- ID情報
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- ISSN : 0386-5835
- eISSN : 2433-4480
- 医中誌Web ID : 2014320457