論文

2012年1月

プロポフォールおよびレミフェンタニルを用いた鎮静法によって歯科治療時の異常絞扼反射が脱感作傾向を呈した症例

日本歯科麻酔学会雑誌
  • 石井 美菜子
  • ,
  • 友安 弓子
  • ,
  • 新井 由起子
  • ,
  • 林 知子
  • ,
  • 山根 彩加
  • ,
  • 前田 茂
  • ,
  • 宮脇 卓也

40
1
開始ページ
46
終了ページ
47
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本歯科麻酔学会

51歳男。左上前歯部のブリッジ脱離による審美障害を主訴とした。重度の異常絞扼反射を有するため、静脈内鎮静法で処置することになり、初回はミダゾラムとプロポフォールを併用したが、絞扼反射を完全に抑制できなかった。そこで、プロポフォールとレミフェンタニルを用いた鎮静法に変更したところ、絞扼反射を良好に抑制し、合併症を認めることなく治療を行うことができた。また、約1年間に計10回、静脈内鎮静法を用いて処置を行ったが、10回目のプロポフォールの平均投与速度は初回の53.5%まで減少し、絞扼反射が脱感作傾向を呈した。重度の異常絞扼反射を有する患者の鎮静法では、処置中の異常絞扼反射の抑制だけでなく、反射の閾値を上昇させる点において、プロポフォールとレミフェンタニルを併用した鎮静法が有用と思われた。

リンク情報
URL
https://search.jamas.or.jp/index.php?module=Default&action=Link&pub_year=2012&ichushi_jid=J01093&link_issn=&doc_id=20120206340011&doc_link_id=10030283348&url=https%3A%2F%2Fci.nii.ac.jp%2Fnaid%2F10030283348&type=CiNii&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00003_1.gif
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ID情報
  • ISSN : 0386-5835
  • eISSN : 2433-4480
  • 医中誌Web ID : 2012159651

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