論文

2008年12月

岡山大学病院歯科麻酔科における静脈内鎮静法に関するアンケート調査の検討

岡山歯学会雑誌
  • 吉田 啓太
  • 石井 美菜子
  • 林 知子
  • 坂口 舞
  • 林 由起子
  • 渡辺 禎久
  • 友安 弓子
  • 秦泉寺 紋子
  • 樋口 仁
  • 前田 茂
  • 宮脇 卓也
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27
2
開始ページ
89
終了ページ
92
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
岡山歯学会

岡山大学病院歯科麻酔科において、2006年9月〜2007年6月に静脈内鎮静法を行った107例を対象に検討した。患者の処置前の緊張感、恐怖感、不安感は処置中、処置後のいずれにおいても軽減した。「全体を通しての感想」は"非常に満足"が91例(85.1%)、"少し満足"が10例(9.4%)を占めた。処置後の感想で"何とも思わない"が5例(4.7%)あったがその内の3例は"もう1度同じ方法で受けたい"と回答し、"受けたくない"と回答した2例中1例は処置中、処置後のいずれも緊張感、恐怖感、不安感は全くなく、1名は"ほとんどなかった"と回答した。また"不満"が1例(0.9%)あったが"もう1度同じ方法で受けたい"と回答した。「もう1度同じ方法で処置を受けたいか」では"受けたい"が97例(90.7%)、"受けたくない"が5例あった。静脈内鎮静法は歯科治療に緊張感、恐怖感、不安感を感じる患者には有効な治療手段であるが、患者の治療に対する要求は非常に複雑であった。

ID情報
  • ISSN : 0913-3941
  • 医中誌Web ID : 2009114057

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