Dec, 2006
知的障害者歯科治療における精密鎮静法の試み Bispectral Index(BIS)およびTarget Controlled Infusion(TCI)の応用
岡山歯学会雑誌
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- Volume
- 25
- Number
- 2
- First page
- 53
- Last page
- 57
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Publisher
- 岡山歯学会
Bispectral Index(BIS)およびTarget Controlled Infusion(TCI)を応用した新しい精密鎮静法を知的障害者歯科治療において試みた。ミダゾラムとプロポフォールの併用による静脈内鎮静法下での歯科治療を予定した3例を対象とした。処置内容等によりBIS値が変動したため、一定のBIS値を持続的に維持することは難しかったが、BIS値により浅鎮静および深鎮静を早期に予測することが可能であった。さらにTCIシステムを用いることにより、速やかに鎮静度を調節することができたため、至適鎮静度の維持は極めて容易であった。術中の合併症は、各症例で時折舌根沈下をみとめたがSpO2の低下は軽度で、下顎挙上にて対応可能であり、経鼻エアウェイ等が必要であった症例はなかった。また、術後合併症を認めたものはなく、全例が当日に帰宅可能であった。
- ID information
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- ISSN : 0913-3941
- Ichushi Web ID : 2007113399