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Jun, 2002

リドカインアレルギーが強く疑われた1症例

臨床麻酔
  • 樋口 仁
  • ,
  • 北 ふみ
  • ,
  • 吉田 啓太
  • ,
  • 糀谷 淳
  • ,
  • 宮脇 卓也
  • ,
  • 嶋田 昌彦

Volume
26
Number
6
First page
987
Last page
989
Language
Japanese
Publishing type
Publisher
真興交易(株)医書出版部

69歳男.約40年前,歯科治療に際し局所麻酔を施行したところ意識が消失した.以後,歯科治療には局所麻酔を行わず応急的処置のみを行っていた.前歯部審美障害に対する根治的な歯科治療を希望し受診した.リドカインに対するアレルギー検査を行い,陽性の判定を受けた.皮膚科におけるプリックテスト,皮内テストはキシロカイン注射液1%のみであったため,リドカインに対するアレルギーではなく,その添加物であるメチルパラベンに対する可能性を考え,静注用キシロカイン2%(リドカイン含有)及びキシロカイン注射液2%(リドカイン,メチルパラベン含有)の皮内テストを行った.生理食塩液(コントロール),静注用キシロカイン2%100倍希釈,キシロカイン注射液2%100倍希釈は陰性であった.静注用キシロカイン2%原液,キシロカイン注射液2%原液は陽性であったが,血圧低下,全身紅潮,呼吸困難等の全身症状は認めなかった

ID information
  • ISSN : 0387-3668
  • Ichushi Web ID : 2002264031

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