1994年7月
ミダゾラムの静注による鎮静,平衡機能に対するフルマゼニルの拮抗作用
日本歯科麻酔学会雑誌
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- 巻
- 22
- 号
- 3
- 開始ページ
- 455
- 終了ページ
- 465
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本歯科麻酔学会
健康成人男子7名を対象とし,ミダゾラム0.075mg/kgを静注し,同一被験者に対しミダゾラム投与30分後に,フルマゼニル0.5mgを投与した場合と,フルマゼニルを投与しなかった場合について鎮静状態,平衡機能を測定した。フルマゼニル投与で確実な拮抗作用がみられ,深い鎮静状態になることはなかった。フルマゼニルはミダゾラムによる平衡機能障害に対して拮抗作用を示したが,ミダゾラム投与前の状態に完全には回復しなかった。最も強く平衡機能障害が現れた時間は,フルマゼニル投与直後から60分,すなわちミダゾラム投与後30分から90分の間であった。したがってフルマゼニル投与60分後までは回復過程を観察するべきであると思われた
- ID情報
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- ISSN : 0386-5835
- eISSN : 2433-4480
- 医中誌Web ID : 1995067487