Jun, 1991
完全左脚ブロック患者の麻酔経験
歯科と麻酔
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- Volume
- 5
- Number
- 1
- First page
- 21
- Last page
- 23
- Language
- Japanese
- Publishing type
- Publisher
- 中国・四国歯科麻酔研究会
患者は66歳,男で脳内出血のため転倒し,下顎骨骨折となったため,某病院で整復固定術を受けたが咬合状態がよくないので再手術のため本院へ入院した.麻酔は予防的ペーシングを使用しないで行い,ドロペリドール,フェンタネスト,セルシンで導入,術中はイソフルレンで維持した.左脚ブロックでは予防的ペーシングの必要性が問題になるが,本症例では約2ヵ月前に全身麻酔下で手術をしていることや,手術時間が短いことなどから予防的ペーシングを使用しないことにした.しかし,心停止の可能性もあるので,循環器外科の専門医の待機の下,手術が行われた.手術は,術中の血圧,心拍数の変動も少なく異常なく終了した.術後の経過もよく術後13日目に無事退院した
- ID information
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- ISSN : 0914-7632
- Ichushi Web ID : 1992107193