
櫻間 瑞希
サクラマ ミズキ (Mizuki SAKURAMA)
更新日: 05/11
基本情報
- 所属
- 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員PD(早稲田大学法学学術院)
- 学位
-
学士(人文学)(2016年3月 筑波大学)修士(地域研究)(2018年3月 筑波大学)博士(社会科学)(2021年3月 筑波大学)
- 通称等の別名
- 中村 瑞希/Mizuki Alexandra Sakurama-Nakamura
- J-GLOBAL ID
- 201801014397747130
- researchmap会員ID
- B000289113
- 外部リンク
自己紹介&主な関心:タタール・ディアスポラを中心に、国境を越えた移動と適応、支援体制、母語と母文化の学習・継承といった、社会言語学や国際社会学領域のトピックに広く関心を持っています。
近年は、タタール・ディアスポラとタタールスタン共和国との関わり、支援政策のありかたに注目しながら、世界各地のタタールにとって、"トゥガン・テル"(母語)であるタタール語がどのように継承されたのか、あるいは、どのような理由から継承されなかったのかを主な問いとして、その背景要因に注目した量的・質的研究に取り組んでいます。
なお、私自身はトゥガン・テルが継承されなかった日本のコミュニティの出身で、成人してから学習言語としてタタール語を身につけました。茨城県美浦村出身。
2022年度現在の研究状況:
- これまで中央アジアのタタールの言語継承に注目してきました。通時的な観察が必要となるので、2022年度も引き続き中央アジア(ウズベキスタン・カザフスタン・タジキスタン)を研究フィールドとします。
- ただ、それだけでは限界も見えてきました。学振PDの採用期間中はフィンランドとカナダのタタールにも視野を広げる計画でいます。2年目となる2022年度は、そろそろ現地調査に出かけたいところですが……(パンデミックが早く終息しますように)
- 2022年度現在は、文献研究とオンラインでの聞き取りを続けつつ、状況が許せばフィンランドとカナダでも資料収集と聞き取り調査を実施するつもりです。
- 近年はSNS空間における言語復興やナショナリズムにも強い関心を持っています。SNS空間におけるタタール語や、SNSにおけるタタール音楽を通じてのタタール語の復興やタタール文化の新たな解釈、民族意識の高揚、といったテーマに特に注目しています。
連絡先:Researchmapにログインするとメールアドレスが表示される設定にしてあります。
おしらせ:
- 2022年5月10日追記:
『ゲンロンα』にて以下に紹介した拙稿が公開されました。無料でお読みいただけます。
>https://www.genron-alpha.com/gb072_03/ - 2022年4月28日、『ゲンロンβ72』にて拙稿「ロシアと、ロシア最大の少数民族タタール――結束と分断の狭間で」が公開されました。ロシアの中の民族共和国としてのタタールスタンの立ち位置、タタールの移動とディアスポラ、ウクライナへの侵攻をめぐるタタール社会への影響などを紹介しています。
- 2022年5月、執筆内容に対するコメントや助言をおこなった、ギュルソユ慈『トルクメニスタン・ファンブック: 中央アジアの知られざる国』が出版されます。
- 2022年4月13日、テュルク友の会noteにて『キリル文字筆記体を制せよ』と題し、ロシア語で用いられる33字のキリル文字筆記体のほか、テュルク諸語などでも広く用いられる拡張キリル文字筆記体の書き方を解説した記事を執筆・公開しました。(リンク内の配布教材は授業等で自由にご利用いただけます)
- 2022年1月、『日本中央アジア学会報』第17号に「タタールスタン共和国によるタタール語・ タタール文化の維持と継承に向けた支援策:COVID-19以前と以後の実施状況にも注目を寄せて」が掲載されました。(オンライン公開は23年以降の予定)
- 2021年12月20日、毎日新聞夕刊の記事『来日100年・タタール人の軌跡7 民族の言語を次世代に』で研究活動・内容が取り上げられました。
研究分野
3経歴
6-
2021年4月 - 現在
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2021年4月 - 現在
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2021年4月 - 2022年3月
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2018年4月 - 2021年3月
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2017年4月 - 2020年3月
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2016年4月 - 2020年3月
学歴
4-
2018年4月 - 2021年3月
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2016年3月 - 2018年3月
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2011年4月 - 2016年3月
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2013年3月 - 2014年3月
論文
10-
筑波大学大学院人文社会科学研究科 博士論文 2021年3月 査読有り
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協働会議「文化・民族・言語の多様性とその学際的研究」論文集 61-71 2019年3月
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Татар теле, әдәбияты һәм тарихы: үткәне, бүгенгесе һәм киләчәге 23-38 2018年12月 査読有り招待有り
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中央アジアから見る「人の動き」に対応する人文研究 81-83 2018年9月
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筑波大学大学院人文社会科学研究科 修士論文 2018年3月 査読有り
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スラヴィアーナ (8) 19-36 2016年11月 査読有り
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Language Situation and Attitudes toward the Tatar Language: A Case of Tatars in Tashkent, UzbekistanКультурные, экономические, технологические контакты и взаимодействие Японии и Татарского мира: история и современность 53-60 2015年12月 招待有り
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タジキスタン・日本学生フォーラム2014 論文集 109-113 2014年10月
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Jamiyat, madaniyat va tarix 361-365 2013年7月 招待有り
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Zamonaviy O’zbekiston: bugun va kelajak 244-250 2013年5月 招待有り
講演・口頭発表等
15-
日本ロシア文学会:第71回全国大会(筑波大学・オンライン開催) 2021年10月31日
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AA研共同利用・共同研究課題「移民の継承語とエスニックアイデンティティに関する社会言語学的研究」2021年度第2回研究会/第27回東京移民言語フォーラム(オンライン開催) 2021年9月2日
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第26回東京移民言語フォーラム(TAFIL26:オンライン開催) 2021年2月27日
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日本言語政策学会:第21回研究大会(於 関西学院大学) 2019年6月9日
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文化・民族・言語の多様性とその学際的研究(於 タシュケント国立東洋学大学) 2019年3月16日
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中央アジアから見る「人の動き」に対応する人文研究(於 つくば国際会議場) 2018年9月21日
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2018年度日本ロシア文学会 関東支部春季研究発表会(於 早稲田大学) 2018年6月2日
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JCAS次世代ワークショップ「交歓と境界―東ユーラシア、モンゴルとテュルクにおける宴会・酒・ことばをめぐって」(於 東京外国語大学) 2018年2月17日
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日本言語政策学会:第19回研究大会(於 関西大学) 2017年6月18日
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北海道中央ユーラシア研究会:第124回例会(於 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター) 2016年11月26日
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日本スラヴ人文学会:第8回研究大会(於 神奈川大学) 2016年7月2日
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Central Eurasian Studies Society(CESS): Fifth Regional Conference(at Kazan Federal University) 2016年6月12日 Central Eurasian Studies Society(CESS)
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International Conference: Cultural, Economical, Technological Contacts and Interaction Between Japan and the Tatar World: Past and Present(於 東海大学) 2015年10月19日 招待有り
-
タジキスタン・日本学生フォーラム(於 筑波大学) 2014年10月18日
-
Zamonaviy O'zbekiston: bugun va kelajak(at University of World Economy and Dipolomacy, Tashkent) 2013年5月10日 招待有り
書籍等出版物
2-
パブリブ 2020年3月
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パブリブ 2017年12月 (ISBN: 9784908468193)
MISC
5-
ゲンロンβ 72(ゲンロンαでも公開) 2022年4月
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日本中央アジア学会報 (17) 58-71 2022年1月 筆頭著者
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FIELDPLUS(フィールドプラス) (22) 16-17 2019年7月
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パブリッシャーズ・レビュー白水社の本棚(No.187 2019年冬号) 2019年1月 招待有り
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日本中央アジア学会報 (13) 77-82 2017年7月
共同研究・競争的資金等の研究課題
4-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 2021年4月 - 2024年3月
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アジア・アフリカ言語文化研究所共同利用・共同研究課題 2021年4月 - 2023年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費 2018年4月 - 2021年3月
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北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター スラブ・ユーラシア地域(旧ソ連・東欧)を中心とした総合的研究(共同利用型) 2019年4月 - 2020年3月
主要な受賞
8-
2020年3月
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2018年3月
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2018年3月
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2016年3月
委員歴
1-
2017年12月 - 2018年3月
主要な担当経験のある科目(授業)
7メディア報道
6-
毎日新聞 毎日新聞(夕刊) 2021年12月20日 新聞・雑誌
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Азатлык радиосы Азатлык радиосы 2020年12月5日 インターネットメディア
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Казан федеральный университет 2018年11月3日 インターネットメディア
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SankeiBiz 2017年12月30日 新聞・雑誌
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筑波大学 2017年4月21日 インターネットメディア
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Реальное время 2017年1月26日 インターネットメディア
その他
5-
2016年10月 - 現在サンクトペテルブルク国立大学より発行。ロシア連邦教育科学省認定 ロシア語検定試験 第4レベル(最上級レベル)
社会貢献活動
6