星 瑞希
基本情報
- 所属
- 北海道教育大学 教育学部 札幌校 講師
- 学位
-
修士(教育学)(2018年3月 東京学芸大学)
- 研究者番号
- 90966508
- J-GLOBAL ID
- 201901013615925896
- researchmap会員ID
- B000363975
- 外部リンク
歴史教育における市民性育成のあり方を研究しております。
「社会文化的アプローチ」を理論的枠組みとし、子どもたちは学校だけで歴史を学んでいるのではなく、学校には様々な歴史言説や、イメージ、学習観が持ち込まれること、また子どもたちは学校という制度的な文脈の中で歴史授業に参加していることに着目しております。
特に、児童・生徒は、授業内外でいかに「歴史する(doing history)」のか、また学校という文脈において、いかに歴史授業を意味づけるのかということに関心を持ち、研究に取り組んでいます。
現在、『高校生の歴史授業の意味づけに関する研究ーワーチの「媒介された行為」に基づく検討ー』という題目で、博士論文を執筆しております。
★研究の3つの柱★
①歴史授業の意味づけ研究【修士課程〜現在】
児童・生徒は様々な場で、様々な目的をもって歴史を学んでいますが、学校という制度的な文脈においてはいかに歴史を学んでいるのか?どのように歴史授業を意味づけるのか?教師の意図や目的との一致や乖離はどのように、なぜ生じるのかを研究しています。
○主な業績
- 星(2019)「生徒は教師の歴史授業をいかに意味づけるのか?ー「習得と「専有」の観点からー」《査読有》
- 星(2023)「高校生は主権者育成を目標とする歴史授業をいかに意味づけるのかー学習文脈と生徒の特性に着目してー」《査読有》
- 星(2023)「中堅高校の1年生は知識構成型ジグソー法を用いた歴史授業をいかに意味づけるのかー学習文脈と生徒のアイデンティティに着目して」《学内紀要》
- 星(2022)「高校生の歴史授業の意味づけにアイデンティティが与える影響ーウェンガーのアインデンティティ概念に着目して」《学会発表》
②「歴史する(doing history)」研究【修士課程〜現在】
人々は決して学校だけで歴史を学ぶわけではありません。歴史マンガやゲーム、家族との会話、過去の人々の顕彰や哀悼といった様々な形で歴史しています。一方で、多くの学校の歴史授業は、多くの知識を正確に暗記する授業となっています。人々の多様な場における「歴史する」と学校での歴史授業(学習)をいかに接続することが出来るのかということを研究しています。また、学校外で「歴史する」ことによってどのような歴史のイメージや認識が形成されているかについても研究しています。
○主な業績
- 星・鈩・渡部(2020)「歴史する(doing histoy)の捉え方の位相」《査読有》
- 星(2019)「小学生の歴史に対する素朴イメージとジェンダーバイアス」
③歴史意識・感情・困難な歴史【現在】
人々が学校内外で「歴史する」際に、どのような視点から過去を対象化し、また対象化した過去によって私たちの価値観や規範がどのように形成されているのかという点を、「歴史意識(historical consciousness)」、そしてそれに付随する感情に着目して原理的、実証的に研究しています。特に、人々の間で歴史意識や感情の相違が生じやすい「困難な歴史(difficult history)を学校でどのように扱うことが出来るかについても研究しています。主にアイヌを始めとする日本国内のマイノリティの問題や、日韓の歴史認識問題を対象としています。
・授業原理としては倫理的判断に着目しています(以下1、2、3)
・子どもの学びを見とる際には社会文化的アプローチに立ち、生徒の感情に着目しています(以下、4、5)
○主な業績
- 星・小野・松村・渡邊(2021)「現代社会における歴史論争問題に取り組むための授業設計」《査読有》
- 星(2022)「歴史論争問題学習の指導と評価の方略ー生徒の価値や思想が含まれる言説構築をいかに指導し、いかに評価するかー」《査読有》
- 星・小野(2022)「日本の朝鮮に対する植民地支配に関する言説を生徒が再構築する歴史授業(일본의 조선에 대한 식민지배의 담론을 학생들이 재구축하는 역사 수업)」《国際学会発表》
- 星(2023)「「困難な歴史」研究において学習者の感情はなぜ、いかに研究されてきたか」《学会発表》
- 星(2022)「高校生は教室でいかに「困難な歴史」を学ぶのかー生徒が授業中に感じたネガティブな感情に着目してー」《学会発表》
- 星・小野(2023)「日本の歴史教科書に「暴力」はいかに叙述されるのか?ー近代における戦争叙述の批判的談話分析ー」《学会発表》
- 星(2024)「日本において「慰安婦」はいかに教えられてきたか?(일본에서 위안부는 어떻게 가르쳐져 왔는가)」《学会発表》
【連絡先】
hoshi.mizuki★s.hokkyodai.ac.jp ※★を@にしてお送りください。
ご意見・ご質問・お仕事のご依頼等どなたでもお気軽にご連絡ください。
研究キーワード
10経歴
4-
2022年4月 - 現在
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2021年10月 - 2022年3月
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2019年4月 - 2022年3月
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2021年4月 - 2021年9月
学歴
3-
2018年4月 - 2022年3月
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2016年4月 - 2018年3月
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2012年4月 - 2016年3月
委員歴
2-
2023年10月 - 現在
-
2023年8月 - 現在
受賞
2主要な論文
12-
質的心理学研究 (22) 83-101 2023年3月 査読有り筆頭著者
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社会系教科教育学研究 (34) 21-30 2022年12月 査読有り筆頭著者
-
社会科研究 (90) 25-36 2019年3月 査読有り
MISC
3-
学藝社会 (37) 78-81 2021年7月 筆頭著者
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社会科教育 (740) 62-65 2020年11月 招待有り
-
実践社会科教育課程研究 (2) 45-47 2018年2月
書籍等出版物
3-
春風社 2021年9月29日 (ISBN: 4861107563)
-
名著出版 2018年9月 (ISBN: 9784626018274)
-
春風社 2017年10月10日 (ISBN: 4861105552)
講演・口頭発表等
28-
Korea-Japan Social Studies Teacher Conference 2024年2月17日 招待有り
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2024年度北海道歴史教育者協議会 冬の全道研究集会 2024年1月5日 招待有り
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第72回全国社会科教育学会全国研究大会 2023年11月19日 招待有り
-
第72回全国社会科教育学会全国研究大会 2023年11月18日
-
日本社会科教育学会 第73回全国研究大会 2023年10月28日
-
高大連携歴史教育研究会・第9回大会 2023年8月6日
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全国社会科教育学会第71回全国研究大会 2022年10月15日
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日本教育方法学会第58回大会 2022年10月2日
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2022年度北海道教育大学史学会 2022年10月1日 招待有り
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第10回全国社会科教育学会・韓国社会教科教育学会研究交流(제 10 회 한국사회교과교육학회・일본전국사회과교육학회 연구교류회) 2022年8月27日 招待有り
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2021年7月31日
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社会系教科教育学会第32回研究発表大会 2021年2月13日
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National Council for the Social Studies Annual Conference 2020年12月5日
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日本社会科教育学会第 70 回全国研究大会 2020年11月28日
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高大連携歴史教育研究会・第6回大会 2020年7月26日
-
日本教師学学会第21回大会 2020年3月20日
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社会系教科教育学会第31回研究発表大会 2020年2月23日
-
社会系教科教育学会第31回研究発表大会 2020年2月22日
-
全国社会科教育学会第68回全国研究大会 2019年11月10日
-
全国社会科教育学会第68回全国研究大会 2019年11月10日
担当経験のある科目(授業)
9-
2023年4月 - 現在
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2023年4月 - 現在
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2022年4月 - 現在
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2021年10月 - 2022年3月
-
2019年10月 - 2020年3月
所属学協会
9-
2021年10月 - 現在
-
2021年8月 - 現在
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2020年4月 - 現在
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2019年4月 - 現在
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2019年4月 - 現在
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2018年4月 - 現在
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2018年4月 - 現在
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2017年4月 - 現在
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2017年4月 - 現在
共同研究・競争的資金等の研究課題
6-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C) 2023年4月 - 2028年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C) 2023年4月 - 2026年3月
-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援 研究活動スタート支援 2022年8月 - 2024年3月
-
海洋教育基盤研究プロジェクト 2020年4月 - 2021年3月
-
学校教育高度化・効果検証センター 2019年4月 - 2020年3月
-
海洋教育基盤研究プロジェクト 2019年4月 - 2020年3月
社会貢献活動
12