2020年12月
多様化してきた下咽頭癌治療戦略の後ろ向き検討
頭頸部癌
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- 巻
- 46
- 号
- 4
- 開始ページ
- 328
- 終了ページ
- 333
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本頭頸部癌学会
当科で治療を行った下咽頭癌100症例の治療成績を後ろ向きに検討した。根治治療が施行された82例の検討では、T分類が粗生存率および疾患特異的生存率に関して、N分類が疾患特異的生存率および無遠隔転移生存率に関して各々有意な予後因子であった。Stage III-IV症例に限った検討では、T1、2症例では放射線治療と手術の間に各生存率・制御率に有意差はなかったものの、T3、4症例では放射線治療に比べて手術が粗生存率および局所制御率に関して優れていた。局所進行癌に対する喉頭温存治療の有効性は報告されているものの、当科の成績はそれを支持するものではなく、その相違の原因は症例選択および併用化学療法の投与法にある可能性が考えられた。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1349-5747
- eISSN : 1881-8382
- 医中誌Web ID : V120490003