2021年5月22日
デュアルユース研究と科学者の社会的責任
応用哲学会第十三回年次研究大会
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- 口頭発表(一般)
第二次世界大戦〜冷戦期の核物理学研究を巡って形成された古典的な「科学者の社会的責任」論は、研究の悪用に対する研究者自身の責任の根拠を、悪用がもたらす被害の破滅性に求めてきた。しかし、今日のライフサイエンス分野におけるデュアルユース研究の悪用は、このような性格を持たない。こうした現代的問題に対応するために、科学者の社会責任論は、種々の帰責・免責を総合的に判断して帰責を正当化するアプローチを取る必要がある。