論文

2011年

水平坑道の掘削に伴う坑道周辺の間隙水圧・岩盤水分量モニタリング-幌延深地層研究所140m調査坑道での測定-

土木学会論文集C(地圏工学)
  • 藪内 聡
  • ,
  • 國丸 貴紀
  • ,
  • 岸 敦康
  • ,
  • 小松 満

67
4
開始ページ
464
終了ページ
473
出版者・発行元
公益社団法人 土木学会

(独)日本原子力研究開発機構では,高レベル放射性廃棄物の地層処分に関する研究開発として,幌延深地層研究計画を進めている.その中で,地下施設の建設に伴う坑道掘削影響試験の一部として,水平坑道近傍を対象に坑道の掘削前から掘削後にかけて,間隙水圧および岩盤水分量のモニタリングを約1年半にわたり実施した.その結果,水平坑道の掘削時には間隙水圧,水分量ともに明瞭な低下が認められた.坑道掘削後の間隙水圧は勾配が緩やかになりながら低下し,現時点でも正の間隙水圧を示している.一方,岩盤水分量は掘削後約半年が経過した頃から増加し,およそ5ヶ月後に再び減少するという挙動を示した.掘削による間隙水圧の低下に伴い,坑道周辺では地下水からの遊離ガスを含む不飽和領域が形成されている可能性がある.

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004559360
ID情報
  • CiNii Articles ID : 130004559360
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000258272086

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