2003年7月20日
廃棄物エネルギーリサイクル技術の現状と課題
化学工学論文集
- ,
- ,
- 巻
- 29
- 号
- 4
- 開始ページ
- 453
- 終了ページ
- 465
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1252/kakoronbunshu.29.453
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 化学工学会
廃棄物の大幅な減量化および再生型エネルギー資源としての活用を図る上で,有機系廃棄物のエネルギーリサイクルは緊急性の高い開発課題である.一方で,排ガスや灰中への有害物質の生成が大きな社会問題となっており,環境負荷の低いシステムが要求される.これまでに,有効な廃棄物エネルギーリサイクル技術に関する数多くの研究・開発が実施されており,最近では燃焼のみならずガス化システムも検討されている.これらの技術の一部はすでに,新たな実用またはパイロットプラントとして建設や試験,稼動が始まっている.本論文では,廃葉物からのエネルギーリサイクル技術に関する最近の動向を概説するだけでなく,燃焼炉やガス化炉のプラント設計に不可欠となる基礎的知見について,主要な国内外の研究および著者らによる研究成果をレビューして体系化を試みた.具体的には廃棄物,特にRDFの燃焼やガス化の反応速度論,ダイオキシンおよび塩化水素の発生と相互作用やこれらの発生抑制操作,脱硫や脱硝等の排ガス処理対策,灰処理技術に大別して,これらに関する要素研究を概説した.またこれらに基づき,今後の展望について考察した.
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.1252/kakoronbunshu.29.453
- ISSN : 0386-216X
- CiNii Articles ID : 10013410882
- CiNii Books ID : AN00037234