2012年6月 - 2017年3月
統合失調症由来iPS細胞を用いた病態関連分子・細胞基盤の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型) 新学術領域研究(研究領域提案型)
本研究では、統合失調症の神経発達障害仮説に着目し、22q11.2領域の欠失やカルボニルストレスに関与するGLO1遺伝子の変異を持った患者由来のiPS細胞を用いて研究を進め、以下の成果が得られた。
患者由来の神経幹細胞や神経細胞では、分化効率の異常など神経発達障害を示唆する表現型が見られた。分化効率の異常はp38阻害剤やカルボニルストレス消去剤を用いることで回復したことから、p38の発現増加やカルボニルストレスの亢進が、神経発達障害に関わっていることを明らかにした。また、患者死後脳でも、同様の異常があることが分かり、脳発達期における分化効率の微細な変化が、病因の可能性の一つであることが示唆された。
患者由来の神経幹細胞や神経細胞では、分化効率の異常など神経発達障害を示唆する表現型が見られた。分化効率の異常はp38阻害剤やカルボニルストレス消去剤を用いることで回復したことから、p38の発現増加やカルボニルストレスの亢進が、神経発達障害に関わっていることを明らかにした。また、患者死後脳でも、同様の異常があることが分かり、脳発達期における分化効率の微細な変化が、病因の可能性の一つであることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 24116002
- 体系的課題番号 : JP24116002