2017年8月
単一施設における末梢性T細胞リンパ腫、非特定型の後方視的解析
臨床血液
- 巻
- 58
- 号
- 8
- 開始ページ
- 905
- 終了ページ
- 911
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本血液学会-東京事務局
1998年から2015年までに新潟大学医歯学総合病院血液内科で診断したPTCL,NOS 28例について臨床像,病理学的特徴,治療内容,予後を後方視的に解析した。性別は男性16例,女性12例で年齢中央値62.5(26〜88)歳。IPIはHIが10例,Hが9例であり高リスク群が68%を占めていた。初回治療としてCHOPまたはTHP-COP療法が12例に行われ,第三世代化学療法が9例に行われた。予後の確認ができた26例の観察期間中央値30ヵ月(範囲1〜164ヵ月)における2年OSは61%,2年PFSは44%であった。初回治療における効果がCRであった11例は5年OS 83%,5年PFS 75%であり,CRに至らなかった9例に比べ予後良好であった(p<0.005)。PTCL,NOSに対する新規薬剤を用いた治療法の開発が望まれる。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0485-1439
- 医中誌Web ID : 2017376952