2010年 - 2012年
Foxc転写因子の異常によるポドサイト傷害機序
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
腎発生および糸球体硬化症の発症におけるFoxc1 、Foxc2転写因子の役割を明らかにするために、各種ノックアウトマウス(KO)の導入および作製を試みた。Foxc1 変異マウスで発生する重複腎において、異所性尿管芽に由来する上側の腎臓の組織像を検討したが、正常尿管芽由来の下側の腎臓および野生型マウスの腎臓との違いは認められなかった。Foxc1は、将来、腎実質を構成する後腎間充織で発現するにもかかわらず、ウォルフ管からの尿管芽形成の位置情報を制御しているという点が興味深い。Foxc2 KOマウス、Foxc1ポドサイト特異的KOマウスを作成し、解析中である。新たにFoxc2 loxPマウスの作成を行い、Foxc2 conditional KOマウスも作成可能となった。
- ID情報
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- 課題番号 : 22590899
- 体系的番号 : JP22590899