2017年11月
EQ-5D-5Lスコアを用いた大腸癌術後患者Quality of Life評価
癌と化学療法
- 巻
- 44
- 号
- 12
- 開始ページ
- 1083
- 終了ページ
- 1085
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)癌と化学療法社
大腸癌術後患者の健康関連quality of life(QOL)を評価することを目的とした。QOL評価法として、EQ-5D-5Lを用いた。2017年1月に当科外来を受診した大腸癌術後患者30例を対象とした。年齢中央値は67.5歳、男性14例、女性16例であった。原発巣は結腸18例、直腸および肛門が12例であった。アンケート施行時に再発を有する症例が12例(40.0%)、化学療法中の症例は11例(36.7%)、ストーマ造設中の症例は3例(10.0%)であった。対象症例のEQ-5D-5Lスコア中央値は0.867(範囲:0.324〜1.000)であった。再発を有する症例のスコアは0.820であり、再発のない症例の0.948と比較して有意に低値であった(p=0.002)。女性のスコアは0.834であり、男性のスコア0.942と比較して有意に低値であった(p=0.015)。その他の因子ではスコアに差を認めなかった。EQ-5D-5Lスコアを用いた検討では、女性、再発を有することが大腸癌術後患者QOLの低下に関与していた。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0385-0684
- 医中誌Web ID : 2018260494
- PubMed ID : 29394541