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2008年9月

【いま,胆道鏡検査 PTCS・POCSを見直す】 胆管断端における癌遺残が胆管癌根治術後の遠隔成績に与える影響

肝胆膵画像
  • 若井 俊文
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  • 白井 良夫
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  • 坂田 純
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  • 永橋 昌幸
  • ,
  • 味岡 洋一
  • ,
  • 畠山 勝義

10
5
開始ページ
399
終了ページ
404
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11477/mf.1428100072
出版者・発行元
(株)医学書院

胆管癌では,"胆管切離断端における癌遺残"は強い独立予後不良因子である.胆管断端の癌陽性には"浸潤癌陽性"と"上皮内癌陽性"とがあり,浸潤癌陽性例の術後遠隔成績は極めて不良(生存期間中央値21ヵ月;累積5年生存率0%)であった.一方,上皮内癌陽性例の遠隔成績は晩期局所再発のリスクはあるものの比較的良好(生存期間中央値99ヵ月;累積10年生存率23%)であり,胆管断端陰性例の遠隔成績(生存期間中央値45ヵ月;累積10年生存率40%)との間に有意差はみられなかった(P=0.4742).術中の迅速組織診断で胆管切離断端が癌陽性であった場合には,浸潤癌であるのか上皮内癌であるのかを鑑別することが重要である.(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11477/mf.1428100072
ID情報
  • DOI : 10.11477/mf.1428100072
  • ISSN : 1882-5087
  • 医中誌Web ID : 2008322147

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