2016年8月
8-キノリノール法による輸液、注射液および造影剤中の微量アルミニウム濃度の測定
ぎふ病薬: 岐阜県病院薬剤師会雑誌
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- 巻
- 60
- 号
- 60
- 開始ページ
- 14
- 終了ページ
- 17
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(その他)
- 出版者・発行元
- 岐阜県病院薬剤師会
ラベル化剤である8-キノリノールとアルミニウムイオンによって生じるアルミニウム-8-キノリノール錯体を測定する8-キノリノール法を用いた。分析カラムはUnison UK PhenylシリーズおよびDevelosil Shinalを用いた。いずれの分析カラムおよび分析条件において、遊離8-キノリノールおよびアルミニウム-8-キノリノール錯体のピークの分離度は2以上となり良好に分離した。TPN基本液、脂肪乳剤注射薬および末梢輸液の大容量製剤および造影剤のアルミニウム濃度は、検出限界以下〜数μg/Lで、全て基準値25μg/L以下であった。ガラス容器の方がプラスチック容器よりもアルミニウム濃度は高値を示す傾向を示した。20mL以下の小容量製剤の中で、パンテチン、カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム、フルオロウラシル、フロセミド、ヘパリンナトリウム、硫酸マグネシウムおよび塩酸メトクロプラミドが25μg/L以上を示した。ガラス容器の硫酸マグネシウム注射液のアルミニウム濃度は40℃で有意に高値を示した。
- ID情報
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- ISSN : 0919-5645
- 医中誌Web ID : 2017376704