2015年3月
不妊治療バイオマーカーとしてのToxic AGEs(TAGE)の有用性
日本未病システム学会雑誌
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- 巻
- 21
- 号
- 1
- 開始ページ
- 93
- 終了ページ
- 96
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本未病システム学会
終末糖化産物(advanced glycation end-products、AGEs)のなかでも糖代謝中間体のグリセルアルデヒドに由来するAGEsであるGlycer-AGEs、Toxic AGEs(毒性AGEs:TAGE)の変動は、現代の生活習慣が引き金となって生じるインスリン抵抗性や食後高血糖などと関連している事が明らかになっている。女性不妊患者においては、高頻度にインスリン抵抗性や耐糖能異常が存在していることが知られている。今回、我々は血中TAGEレベルと卵巣機能および妊孕性の関連について検討を行った。血中TAGEレベルと採卵数および継続妊娠率との関連を検討したところ、年齢に比例して両因子ともに低下し、年齢が若くても血中TAGEレベルが高い群では低い群よりも継続妊娠率は不良であることが示された。また、血中TAGE量は生殖補助医療技術(assisted reproductive technologies、ART)における卵胞発育、受精、胚発育、妊娠成否と良く相関し、TAGEの蓄積は年齢やday-3卵胞刺激ホルモン(follicle-stimulating hormone、FSH)と独立した新しいpoor responderの
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1347-5541
- CiNii Articles ID : 40020432371
- CiNii Books ID : AA1157039X