2013年3月
自由遊びにみる子ども・保育者の相互作用と発達支援
名寄市立大学「紀要」
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名寄市立大学「紀要」機関レポジトリ公開PDF
回数 : 2397
- 巻
- 7
- 号
- 開始ページ
- 27
- 終了ページ
- 35
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
自由遊びへの保育者の介入をめぐっては,指導と子どもの自発性のバランスのあり方をめぐる対立が ある。そこで,本研究ではこうした対立を乗り越える視座として,子どもに必要な経験を保育者が読み取り, その発達に必要な支援をする過程として遊び指導を位置付け自由遊び場面の分析を行った。その結果,次のこ とが示唆された。保育者は遊びを指導する際に,保育者の指導上のねらいを意識下あるいは無意識下で参照し ながら指導をする。しかしながら,指導を通した子どもと保育者の相互作用結果としての遊びの展開内容はそ の場の状況によって変化しうるという意味で,保育者のねらい通りには展開しない自由で創発的過程である。 すなわち遊びの指導とは,子どもの活動の自由が保障されている分だけ管理保育とその性質を異にし,子ども たちの発達支援を保障するものと考える。